アスランの舌が胸元を余すところ無く這う。
服の裾から手が入り込んで、カガリの胸のふくらみを包み込んだ。
下から持ち上げられるように揉まれ、カガリの口から喘声が上がる。
「んぁっ・・っふ・・・」
力の抜けたカガリを押さえつけていた片方の手は、上着をたくし上げて美麗な双丘を露わにさせた。
暗闇でもはっきりと白さを顕す胸の頂に口唇が触れ、すぐに固くなった突起を口内に収めた。
舌でころころと刺激され、強めに吸われる。時には舌の先端で押しつけられ、めまぐるしく変化する刺激にカガリは身をよじった。
「・・・ぁんっ!・・・やぁっ・・」
アスランの耳にカガリの切なげな声が伝わる。
理性の欠片とアスランの自我はうっすらと残っていたが、体を支配する欲情に逆らえそうもなかった。
残された冷静な自分でさえもカガリの甘い声を満足げに聞いている。
そして男としての自分は貪欲にカガリを求めている。
アスランは胸の頂きを口に含んだまま、片手をカガリの脚の間に伸ばした。イザークが用意させた薄い生地のスカートの中へ簡単に手を這わせた。
なんのためらいもなく下着の上から秘部を触る。
ぐりぐりとこすりつけると間もなく下着は水気を帯びた。
下着の端からするりと手を忍ばせる。熱いカガリの花弁はすでに蜜で溢れていた。
アスランは下着の存在を無視して、指をカガリの膣に突き刺した。
「ぁあんっ!!・・・ひっいぁん!・んぁんっ!」
膣内に指を突き立てると、カガリがのけ反って反応を返す。
それに気をよくしてアスランは指を2本に増やして、容赦なく濡れそぼった膣をこね回す。
「んはぁぁっ!・・・あんっ!」
カガリの悦がった声と、秘部から出る卑猥な音に煽られて、アスランはスーツを脱いで自ら雄をむき出しにした。
どくどくと脈打った自身ははちきれんばかりにカガリを求めている。
ドアに押しつけたカガリからいったん手を離し、下着を剥ぎ取ると片足を持ち上げて、ひくひくと蠢く膣に自身を挿入させた。
「うっ・・・」
「あぁぁんぅっ!!」
敏感な部分が生温かいカガリの膣にに包まれてこれ以上ない刺激をアスランにもたらす。
動くたびに腰から背中に電流が走るような刺激は、一瞬だけアスランの冷静な意識を取り戻させた。
「カ・・ガリ・・」
「んぁっ・・おま・え・・」
カガリが名前を呼ばれてアスランを見ると、汗の滲んだ顔には翡翠の輝きを取り戻した瞳があった。
「・・胸の・・薬を・・うっ・・」
頭を垂れたアスランの瞳は再びくすんだ。
カガリの腰を掴む手に力が入り、律動が激しさを増す。
立ったまま下から激しく突かれ、カガリは必死に片足で体を支えた。
そんなカガリの動きに気づいたのかアスランはもう片方の腿も持ち上げた。
カガリはドアに背中を押しつけられ、アスランに抱えられる状態になった。
しかし、大きく開いた脚の間にアスランが入り込んで、更に深くアスランが侵入してくる。
子宮の入り口にまで突き立てられカガリをそれまで感じたことのない快感の波が襲った。
「ああぁんっ!やぁっもうっ!・・」
カガリがイきそうになると膣がアスランをきゅうと締め上げる。
最後を感じたアスランは大きく腰を打ち付けて、カガリを一緒に昇りつめようと計った。
「うぁ!・・・は・・」
「ぃやぁっ、あぁぁんっ!!」
アスランは吐精すると体の力をすべて手放した。
途端にカガリの体は床に落ちる。
ずるずると落ちるカガリにアスランの力の抜けた体が覆いかぶさった。
はぁはぁ、と二人はただ荒い息を吐いて、空を見つめた。
しばらくしてカガリの頭にアスランの言葉が蘇る。
『胸の・・薬を・・』
確かにアスランはそう言った。
カガリは今だ自分にもたれかかっているアスランの胸元を探った。
服の上から何かに気づき、胸ポケットに手を入れると小さな錠剤を見つけた。
ゆっくりとアスランを仰向けにさせる。
荒い息は収まっておらず、苦しそうに顔を歪めていた。
カガリは錠剤を自分の口に入れると、口移しでアスランに飲ませた。
「・・っ・・・」
アスランが気づくと、目の前には服を乱したカガリが心配そうに自分を見つめていた。
はかなげな視線に胸がどくん、と音を立てた。
「・・大丈夫か、おまえ」
「あぁ、・・・すまなかった。」
おぼろげな意識の中で、カガリを貪ったことは何となく分かった。
体に入れた抗体はまだ不完全だという事実に、アスランは落胆した。
「わたしのせいだ・・わたしがいなかったらこんな・・」
もう無事に逃げられる可能性は低くなっていた。
ずいぶんと時間がたっている。
いずれ見つかり、捕らえられるだろう。
運が悪ければアスランはその場で殺されてしまうかもしれない。
そんな予想をしたのかカガリの瞳から涙が溢れた。
自分でもなぜ泣くのか分からない。
ただ、アスランとの交わりはカガリに確かな悦びを与え、アスランの差し出してくれた手は温かかった。
だから、死なせたくない、そう思った。
すっとカガリの頬につたう涙をアスランの指がすくう。
「カガリのせいじゃない・・それに、」
顔を上げたカガリの耳にアスランの声が優しく響く。
「もう俺は・・ 君がいないと生きていけない。」
カガリは涙を溢れさせて、まっすぐにアスランの胸に飛び込んだ。
つづく
★
ん~、これで終わりでも良かったんですけど、まだシン、ルナ、ステラの3人がいるし、対イザークも書きたいので。
早く逃げなきゃいけないのに・・
だめね、アスランってば。
『君がいないと生きていけない。』は、以前にナース話の拍手でいただいて、ずっと使いたかった台詞です。
すばらしい拍手コメをありがとうございました。
少しでもお気に召しましたらぽちっと拍手お願いします。
キーワード:君がいないと・・・
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